白髪は何故生える?自宅でできる白髪対策を徹底解説
- 2022/10/24
- 美容
白髪対策と言えば、美容室へ行ったり、ヘアカラーや白髪染めで染めるのが一般的とされていますが、白髪染めやヘアカラーは手間がかかるし美容室に行くのは面倒、という方に自宅で簡単にできる白髪対策を徹底解説します!
もくじ
白髪は何故生える?
そもそもなぜ白髪が生えてくるのでしょう?その仕組みにつて説明します。
髪の毛は実は死んだ細胞部分
髪の毛は地肌の中にある毛根でつくられています。
具体的には毛根の中にある毛球(もうきゅう)、さらにその中にある毛乳頭(もうにゅうとう)から生まれ、毛乳頭に入り込んでいる毛細血管から栄養をもらいながら、毛母細胞(もうぼさいぼう)と呼ばれる細胞が分裂・増殖することで髪の毛が伸びます。
地肌から出てくる時点で毛母細胞はすでに死んでしまっているもので、地肌から出ている部分は毛幹と呼ばれ、この死んだ細胞部分が、「髪の毛」ということなんです。
生まれたての髪の毛はすべて白色
髪の毛は毛母細胞の間にある色素細胞メラノサイトで、酵素のチロシナーゼの働きによってつくられたメラニンで黒くなります。つまり、毛乳頭で生まれた時点では、髪はすべて白色です。
通常であればメラニンによって黒くなるはずの髪の毛ですが、白髪は黒くならずにそのまま伸びてきてしまった状態になります。何らかの理由でメラニンの生産がうまくいかなかったり、メラニンが髪に供給されなかったりすると白髪になってしまうんですね。
途中から白くなるのはどうして?
髪の根元が白かったから抜たら毛先は黒かった。そんな経験ありませんか?
途中から白くなってしまった理由として考えられるのは、メラニンの供給停止か、生産の失敗にあります。
髪は毛根で生まれて細胞分裂や増殖を繰り返しながら押し上げて伸びていくのですが、最初は黒かった髪の毛が、伸びていく過程で何らかの理由によりメラニンが働くなり、途中から白くなってしまう理由です。
白髪が生える原因
白髪が生える原因は主に5つあります。
白髪の原因その①加齢
白髪が生えてくる年齢には個人差があります。人によっては子どもの頃や10代、20代からある人もいますが、大体30代頃から気になり始める人が多いといえるでしょう。そして、歳と取るとともに白髪の量も増えていきます。これは加齢によってメラノサイトの働きが悪くなり、メラニンがつくられにくくなってしまうことにあります。
加齢によってメラノサイトの機能が低下する理由は、メラニンをつくりだす際に必要な酵素チロシナーゼが年齢とともに減っていくことや、体内の血流が悪くなっていろいろな細胞の機能が低下していくことなどが考えられています。
白髪の原因その②生活習慣
メラノサイトがうまく働くためには、正常な血流やその血液に含まれる栄養が豊富であることが重要です。脂肪分や油分の多い偏った食生活、睡眠不足、運動不足など、乱れた生活習慣は血流の悪化を促してしまい、メラノサイトの機能低下に影響してしまう可能性があるといえます。
白髪の原因その③ストレス
ストレスで髪の毛が一気に真っ白になる。そんな話を聞いたことがある人もいるのでは?しかし一晩などの短時間ですべて白髪になってしまうということはないです。
なぜなら、髪の毛に血管や神経があるわけではないので、一度生まれて着色した毛髪はそこから色が変わることがないからです。
しかし、生まれてくる段階でメラノサイトやメラニンがうまく働かないと、髪の毛は白いまま生えてきてしまいます。その原因は加齢と同じで、体内の血流が悪くなる血行不良が関係していると考えられています。
この血行不良は老化のほか、ストレスなどでも起きます。自律神経やホルモンバランスが乱れることで、毛細血管が縮小してしまうことが原因です。それだけ、ストレスと白髪の因果関係は大きいといえるでしょう。
白髪の原因その④紫外線
紫外線も白髪と深い関りがあります。
メラニンと言えば「肌を黒くする」成分。紫外線を浴びると肌が黒くなるなら、髪の毛も黒くならないの?と期待してしまいますが、髪の毛は頭皮から出た時点で死んでいる細胞の集まりなので、白髪に紫外線を当てても黒くなったりはしません。
むしろ、毛母細胞や毛根などが傷ついてしまい髪に色が付くメカニズムがうまく働かなくなるなど、紫外線を浴びると白髪になる危険性が高まってしまいます。
特に頭皮が露出する生え際は紫外線の影響を受けやすいので、ダメージが蓄積しやすい場所となり、生え際に白髪が多くなるのも紫外線が毛根の老化を早めてしまうためといわれています。
白髪の原因その⑤遺伝
白髪、特に若白髪は遺伝的要素が原因と考えられています。これといって解明はされていませんが、メラノサイトに関する何らかの遺伝子が少ない人は白髪になりやすいといわれています。
白髪を抜く
実は髪の毛というのは一つの毛穴から平均3本ほど生えています。そのうちの一本が白髪になっているという場合がほとんどで、同じ毛穴の白髪を抜くこよにより、毛穴に炎症がおこってしまいます。その結果残った同じ毛穴の黒髪もダメージを受けてしまったり、次に生えてくる白髪自体も変形して目立つように生えてきてしまいます。
また最悪の場合、毛穴の下にある毛細血管を傷つけてしまい小さな出血を起こす場合があります。そこから細菌が入ることもあるので、むやみに白髪を抜くのは頭皮と毛根それぞれにダメージを与えてしまうだけでいいことはないです。頭皮と毛根へのダメージは髪の成長サイクルに影響を与えてしますので、新しい髪が生えてこなくなることもあります。
白髪を抜いた部分が薄くなると、地肌が透けて白髪がかえって目立つので、白髪は根元からカットするか染めるのがおすすめです。
白髪染めにはヘアカラートリートメントがおすすめ
白髪対策と言えば、ヘアカラーや白髪染めで染める方法を取るのが一般的とされています。
でも、毎回白髪染めで染めると髪の傷みが気になる、美容院に行ったり自宅で髪染めの準備をするのが手間…と感じている人も多いのではないでしょうか?
もっと髪をいたわりながら白髪をカバーしたい!手間をかけずに、気軽に白髪を染めたい!そんな人にはヘアカラートリートメント(白髪染めトリートメント)がおすすめです。
カラートリートメントを使い始める前に、カラートリートメントを使うメリット・デメリットを知っておきましょう。
ヘアカラートリートメントのメリット
髪を痛めにくい
髪を染める製品には様々な種類がありますが、いわゆる白髪染め、おしゃれ染めやヘアカラーなどは、「酸化染毛剤」という種類になります。
この「酸化染毛剤」は、染める時に一度脱色をしながら、化学染料で色を付ける方法です。
クリームタイプ等の白髪染めを使う時、1剤と2剤を事前に混ぜます。ごくカンタンに言えば、脱色用の成分と色をつけるための成分を混ぜて、一気に脱色と染色を行っているということなんです。
酸化染毛剤は一度脱色をするので色が強く入りますが、その脱色成分が髪のメラニン色素を強く分解するため、髪には大きな負担がかかってしまいます。
ヘアカラーをした時、髪がパサパサになってしまった…ということはありませんか?白髪をカバーするために頻繁に白髪染め・ヘアカラーを繰り返せば、白髪になっていない髪まで傷んで、髪のツヤが失われてしまいます。
これに対しヘアカラートリートメントは「染毛料(半永久染毛料)」という部類になります。染毛料には脱色剤が含まれていません。
髪の内側の成分は分解せずに、髪の表面だけに色を付けるようなイメージの髪染め製品です。
髪の内側のメラニンやケラチン等のタンパク質を破壊しにくいため、髪に与えるダメージは酸化染毛剤に比べて大きく軽減できるんです。
頭皮への刺激が少ない
いわゆる白髪染めやヘアカラーには、「パラフェニレンジアミン」「メタフェニレンジアミン」などのジアミン系・「パラアミノフェノール」などのフェノール系の酸化染料が含まれています。
刺激が強い酸化染料
- パラフェニレンジアミン
- メタフェニレンジアミン
- パラアミノフェノール
しかしこれらの染料は刺激が非常に強く、接触によって頭皮のかぶれや炎症(接触性皮膚炎)、最悪の場合には皮膚アレルギーを引き起こしてしまう可能背があります。
ヘアカラーや白髪染めをした時に、後から頭皮が少し痒くなったり、フケがたくさん出たということはありませんか?大きな炎症とはならなくても、酸化染毛剤の付着は頭皮に対して大きな負担をかけていることは否めません。
頭皮が疲れれば、色素細胞であるメラノサイトの活動力が弱まり、黒髪の「黒さ」の元となるメラニン色素の生成力も落ちてしまいます。白髪をカバーするために行っている白髪染めで、かえって白髪が増えるという結果も考えられるのです。
しかしヘアカラートリートメントの場合、染料にはHC染料や塩基性染料という安全性の高い染料が用いられています。
頭皮に対するダメージを減らしながら、白髪をカバーしていけるので敏感肌の人やアレルギーが気になる方にも比較的使いやすい製品といえるでしょう。
手軽に染められる
濡れた髪にも使用できるタイプのヘアカラートリートメントなら、使い方は基本的に従来のトリートメントやコンディショナーと同様です。
毎日のシャンプーの後にサッと塗って放置するだけで、手軽に白髪に色を付けることができてしまいます。
ヘアカラーやおしゃれ染め・白髪染めのように、ケープを巻いて1剤と2剤を混ぜあわせてと面倒な準備をする必要もありません。
「白髪対策はしたいけど、髪を染める時間がなかなか取れない」「頻繁に染めるのがついつい面倒で、伸びた白髪が目立ってきてしまう」という人にはもってこいですね。
ヘアカラートリートメントのデメリット
一回では染まらない
カラートリートメント・白髪染めトリートメントの染毛力は、ヘアカラーや通常の白髪染めに比べると穏やかです。
美容院でヘアカラーをした時のように、1回でスパッと色が入ると即効性はありません。
白髪に色がしっかりと入るまでの期間は製品によって差があるものの、通常3回使用~5回使用で白髪が目立たなくなるとしている製品が多いようです。
1日1回のヘアトリートメントを行った場合、白髪カバーの効果がしっかりと感じられるのは大体3日~1週間後程度であると考えておいてください。
色持ちは比較的短い
ヘアカラー・白髪染めといった酸化染毛剤は「永久染毛剤」というグループに入り、髪を染める効果がかなり長持ちです。
もちろんある程度のカラーの褪色はありますが、一度入れた色味は平均2ヶ月~3ヶ月程度維持します。
しかしカラートリートメントはヘアカラーのように髪の内部にまで染料を浸透させず、表面に載せるような色の付け方をする「半永久染毛料」です。
シャンプーで表面につけた色が徐々に落ちてしまい、色持ち期間はヘアカラー等に比べてかなり短く平均1週間~10日前後となっています。色持ち期間が短いものですと、3日~5日でカラーが落ちてしまうものも。
白髪にキレイに色が入っている状態を維持するには、平均週に2~3回、製品によっては毎日のカラートリートメントの使用が必要になります。
髪を明るくすることはできない
カラートリートメント・白髪染めトリートメントには脱色効果のある成分は入っていません。
そのため、ヘアカラーのように黒髪をそれ以上明るくすることはカラートリートメントではできません。
しかし、商品によっては黒髪も染められるものもあるようです。
まとめ
白髪は何故できる?自宅でできる白髪対策まとめ
- メラニンによって黒くなるはずの髪の毛、白髪は黒くならずにそのまま伸びてきてしまった状態で、何らかの理由でメラニンの生産がうまくいかなかったり、メラニンが髪に供給されなかったりすると白髪になってしまう。
- 白髪が生える原因は主に5つ、加齢、生活習慣、ストレス、紫外線、遺伝
- 白髪を抜くのはNG
- 白髪染めには痛みの少ないヘアカラートリートメントがおすすめ
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最後までお読みいただきありがとうございました。