ナイアシンアミドとは
ナイアシンアミドの基本情報
ナイアシンアミドとは、魚や肉などの食品に含まれているビタミンB3の一種であり「ニコチン酸アミド」とも呼ばれています。
シワ改善や美白効果のある有効成分として、厚生労働省から認可を受けている注目の成分です。 そのため、エイジングケアを目的とした化粧品に配合されていることも多いです。
化粧品に含まれるナイアシンアミドの濃度は、「一般化粧品」と「医薬部外品」の区分によって異なります。
「医薬部外品」は、一定の濃度で有効成分が含まれているため、「一般化粧品」よりも効能効果が期待できるでしょう。 たとえば、ナイアシンアミドを10%も配合している医薬部外品の化粧品は濃度が高くなっています。
ナイアシンアミドが配合されている化粧品のタイプ
ナイアシンアミドには、メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ効果があります。
シミやソバカスは、肌の内部で作られたメラニンが肌の表面に移動して目立つことが原因です。
まず紫外線や外部からのダメージを受けることで、メラノサイトという細胞がメラニン色素を生成します。 次に、メラノサイトが表皮へメラニン色素を運び、肌表面にシミとなって出現するのです。
そこでナイアシンアミドは、メラノサイトがメラニン色素を肌の表面に運ぶのを抑制し、シミ・ソバカスが出現しにくい肌へ導きます。
ナイアシンアミドと併用可・不可の成分
ナイアシンアミドには、相性が良い成分と悪い成分があります。
効果的に使うためにも、併用の可否はしっかり理解することが大切です。
ここでは、ナイアシンアミドと相性が良い成分・悪い成分について解説します。
併用可|レチノール・トラネキサム酸
ナイアシンアミドとの併用におすすめの成分は、レチノールとトラネキサム酸です。
レチノールは、シワ改善の有効成分として承認されているため、ナイアシンアミドと併用することでより効果が期待できます。 ナイアシンアミドとレチノール、どっちから塗れば良いのか迷う場合、塗る順番は、ナイアシンアミドを塗布した後にレチノールがおすすめです。 水溶性のナイアシンアミドの上から油性成分のレチノールで蓋をすることで、より効果を得やすいでしょう。
また、より美白にフォーカスするため、美白成分であるトラネキサム酸との併用する場合もあります。
併用不可|ビタミンCとの併用は要注意
ナイアシンアミドとビタミンCの併用は、注意が必要です。
たとえば、「ナイアシンアミドがビタミンCの完全性に影響を及ぼす可能性がある」という理由から、併用しないようにと注意喚起しているメーカーもあります。
しかし、ナイアシンアミドを配合しているすべての商品が、ビタミンC系化粧品と併用できないわけではありません。 化粧品ごとに注意事項は異なるため、実際に使う商品の注意事項をしっかり守りましょう。
ナイアシンアミドの効果的な使い方
ナイアシンアミドを含む化粧品の使い方は、それぞれのメーカーが説明している順番・方法で使用するのが基本です。
朝使用する場合、日焼け止めや化粧下地の前に塗ることが多いです。
また、なるべく効果を高めたい場合、同じメーカーでライン使いすることがおすすめです。 同じメーカーであれば、商品同士の相性が良く、効果が得られやすいでしょう。
使用する期間は、肌の異常が見られないのであれば、1~3ヶ月継続する場合が多いです。 ナイアシンアミドは穏やかに効果が出るため、しばらく様子を見ることがポイントです。
ナイアシンアミドの副作用は?安全?
ナイアシンアミドは薬ではないため、基本的に副作用はありません。
また肌への刺激もあまりなく、普通肌から敏感肌までさまざまな肌質の方が使用できます。
しかし、人によっては肌に合わず、かゆみや赤みが出る可能性があるでしょう。
万が一肌に合わずトラブルが起きた場合は、使用をやめるか医師に相談することが大切です。
肌に不安がある方は、使用前のパッチテストがおすすめです。 腕の内側に化粧品を少量塗り、30分後に異常がないか確認します。 かゆみや赤みなど異常がなければ、そのまま1~2日間様子を見ましょう。
まとめ
「ナイアシンアミド」は…
■紫外線によるお肌のダメージを軽減&修復! 若々しいハリとうるおいを守る。
■メラニン生成を抑え、シミのない明るい肌へ!
■肌の乾燥や炎症、アクネ等の肌トラブルを軽減&予防!多くの女性が年齢問わずに抱えている悩みを解消へ!
■肌に活力を与え、美しく健康的な肌へと導く!
ということで、「ナイアシンアミド」は蓄積した紫外線ダメージにを受けた肌に効果的であり、美白はもちろん、エイジングケアに欠かせない美容成分であるということがわかりました。
オールシーズン紫外線対策は必要ですが、特に夏のダメージを受けた後の秋のお肌ケア、季節の変わり目などの揺らぎ肌には「ナイアシンアミド」の入った美容アイテムがおすすめです。