あなたが理想とする肌は、どんな肌ですか? 年齢を重ねるにつれて、理想の肌質をキープするのは難しくなりますが、その手助けとなってくれるのがさまざまな美容成分です。
今回は、数ある美容成分のなかでも「L-システイン」に注目して、理想の肌に近づく方法を考えてみましょう。
L-システインってどんな成分?
「L-システイン」は私たちの髪や爪、皮膚にも豊富に存在する成分で、生命活動に必要なタンパク質を生み出す「アミノ酸」の一種です。
身体の構成に必要なものなので、不足するとシミができやすくなるだけでなく、爪がもろくなったり髪が抜けやすくなったりします。
L-システインは体内でもつくられているのですが、量が少なく、不足しやすい成分のひとつだといわれています。年齢が出やすい髪や肌を健やかに保つには、L-システインを外から補うことがとても大切です。
L-システインがもたらすさまざまなメリット
Lシステインは主に皮膚が生まれ変わる機能をサポートする働きが見込める成分です。
そのため、Lシステインの摂取によってそばかすなどの色素沈着をともなう肌トラブルやニキビ、湿疹といった炎症を改善させる効果が期待できます。
そしてLシステインの働きはそばかすなどを改善に導くことだけではありません。
肌だけでなく体にもあらゆる効果をもたらすことが期待されるため、美白成分であると同時に健康を維持する成分ともいえるのです。
それではLシステインの持つ働きについて詳しくご説明します。
1. 肌の代謝(ターンオーバー)を正常化 | そばかすがターンオーバーのペースが低下し皮膚内部に生まれたメラニン色素がうまく排出されなくなることで発生しやすくなる場合があります。
Lシステインには低下してしまった肌のターンオーバーのペースを正常に近付ける働きがあるので、皮膚の生まれ変わりが進みそばかすの色素沈着が薄くなる効果が見込めます。 またターンオーバーが促進されると古い角質の蓄積や毛穴詰まりも改善される可能性があるので、Lシステインの摂取でニキビなどの肌荒れが改善する効果も期待できるのです。 |
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2. 体の代謝(エネルギー産生)をサポート | L-システインは、体の新陳代謝を促すことにより、体に必要なエネルギーを効率良く産生することをサポートします。エネルギー不足を改善することにより、全身倦怠(疲れ・だるさ)を軽減する効果があります。 |
3. 抗酸化作用 | Lシステインには体内の「活性酸素」を除去する抗酸化作用もあります。
まず活性酸素は呼吸で体内に取り込まれた酸素がより活性化したもので、他の物質を酸化させる可能性を持ちます。 そして活性酸素はそばかすやシミ、くすみといった肌トラブルの原因となり得るのですが、Lシステインには活性酸素を除去してくれる働きが期待できるのです。 この抗酸化作用によって活性酸素が減少すると、そばかすが発生、悪化するリスクが軽減されます。 |
1. 二日酔いの改善 | お酒を大量に飲むと、後で二日酔いの状態になり頭痛などの症状が現れる場合があります。
こうした二日酔いの主な原因は、アルコールが肝臓で分解されたことで発生する「アセトアルデヒド」です。 アセトアルデヒドはタバコの煙にも含まれる有害物質で、二日酔いの代表的な症状である頭痛や吐き気、胃痛などを誘発します。 本来であれば肝臓内の「アルデヒド脱水素酵素」によって分解、無毒化されるのですが、肝臓がアセトアルデヒドを分解しきれないとそれらが体内をめぐり二日酔いの症状が現れる場合があります。 そこでLシステインを摂取することで、アセトアルデヒドの無毒化が促進され二日酔いの症状が緩和する効果が期待できるのです。 |
L-システインを効率よく摂取するには?
L-システインは、豚肉や大豆、小麦胚芽、ハチミツといった食材に多く含まれています。ただし、こうした食材だけでL-システインを補おうとすると、かなりの量が必要になってしまいます。カロリーも気になりますし、栄養のバランスが崩れてかえって身体に負担をかけてしまうかもしれません。
サプリなどを活用するのがおすすめ
必要な量を手軽に補うには、サプリメントを利用するのもひとつの手ですし、いまの肌に具体的な変化がほしいのなら、より高い効果が期待できる医薬品の活用をおすすめします。
ビタミンCとの組み合わせでダブルの作用
肌への効果を期待してL-システインを補うときには、ビタミンCとの組み合わせが理想的です。
ビタミンCには、L-システインと同様にコラーゲンの生成をサポートする働きがあり、肌のキメを整えたり、紫外線ダメージを抑えたりする作用があるといわれています。
ビタミンCと組み合わせることで、気になるシミやそばかすだけでなく、日焼けによる色素沈着への働きかけも期待できるでしょう。
L-システインで美しい肌づくりをサポート
L-システインは、日焼けが気になる季節はもちろん、一年を通したシミ対策にピッタリの成分です。ただし、内側からの働きかけには継続的な摂取が欠かせません。
特に医薬品として取り入れる場合は、指定された用法・用量を守ることがとても大切です。
まずは、肌のターンオーバーの周期を基準に、1~3か月のスパンでじっくりと変化をみていきましょう。