数ある女性の悩みの中でも、意外と多いのが毛髪の悩み。
年齢を重ねるごとに増える白髪やお風呂上りに気になる抜け毛など、よく耳にする悩みなのにハッキリとした原因や改善方法を知らない人が多いのではないでしょうか?
この記事では、いまいちピンとこない毛髪の悩みの原因、改善方法について詳しくご紹介したいと思います!
これを読めば毛髪の悩みがまるっと解決するはずですよ♪
もくじ
ツヤ髪を目指す第一歩!髪の構造を知ろう
1本1本の髪の毛は、大きく分けて3つの層からできており、それぞれ次の役割を担っています。
髪の内側の水分やタンパク質が失われるのを防いだり、外部の刺激から守るバリア機能の役割を担っています。
キューティクルが綺麗に整っているとツヤのある髪になります。
髪の85~90%を占めているコルテックスは繊維状の束となっています。
この部分のタンパク質・脂質・水分量が髪の柔軟性や太さに影響し、メラニン色素もこの部分に含まれています。
役割がはっきり解明されている訳ではありませんが、髪のうるおいや弾力性を保つ役割、断熱効果に役立っていると考えられています。
髪の毛には1本1本ちゃんとした役割があるわけですが、どのような状態になると傷みや抜け毛に繋がるのでしょうか?
髪の傷み、抜け毛のメカニズムを解説
髪のトラブルは年齢を重ねると共に自然に発生するものと思われがちですが、実はちゃんとしたメカニズムが存在するのです。
髪が傷んでしまうメカニズム
キューティクルがめくれたり、剥がれるとコルテックス中のタンパク質や水分が流れ出してしまいます。
その結果、髪の内部がスカスカになり傷んだ状態になってしまうのです。
抜け毛になるメカニズム
髪の傷みと関係していると思われがちな抜け毛ですが、髪の毛のサイクルである毛周期の乱れが大きく関係しています。
毛周期の1サイクルの期間は5~6年(成長期=2~6年、退行期=2~3週間、休止期=3~6ヵ月)で、成長期の毛が全体の80~90%と多く占めます。
しかし、サイクルが乱れることで成長期に髪が育たずに退行期に移行したり、休止期が短くなって早く抜けてしまったりするのです。
このようなメカニズムが分かったところで、次に大事なことが「そこに至るまでの過程」です。
髪のトラブルを防ぐためにも、その原因を深堀りしていきましょう。
髪の傷みや抜け毛に繋がる原因を解説
人間の体は年齢と共に劣化していくものなので髪の毛も例外ではありませんが、意外にも日々の行いが髪のトラブルを招いている場合が多いのです。
まずは髪の傷みの原因から見てみましょう。
髪の傷みに繋がる主な原因
キューティクルは髪の傷みに大きく関わっていますが、普段のこのような行いによって自ら髪の傷みを招いてしまいます。
ドライヤーやヘアアイロンなどの熱にとても弱く傷つきやすいです。
髪をしっかり乾かすことは大切ですが、使用方法を見直す必要があります。
カラーリングはコルテックス内のメラニン色素を染めるため、キューティクルを剥がす成分が含まれています。
同様にパーマ液もキューティクルを剥がすのでダメージを与えてしまいます。
髪を清潔に保つ目的で行うシャンプーですが、ゴシゴシと強く洗ってしまうとキューティクルを傷つけてしまいます。
また、髪が濡れている時はキューティクルが開くので優しく洗わなければなりません。
濡れた髪をそのまま放置すると、開いた状態のキューティクルからタンパク質や水分が流れてしまいます。
雑菌や細菌の繁殖を促してしまい頭皮環境の悪化に繋がります。
髪には頭皮を守る役割もありますが、長時間紫外線を浴びることでダメージを受けてしまいます。
髪が傷む原因のほとんどは、日常的に行うシャンプーやドライヤーにあったんですね!
自らの行いで招いてしまう髪の傷みに対して、抜け毛の原因はこのようなことが関係しているんです。
抜け毛に繋がる主な原因
髪のサイクルである毛周期が乱れる原因として、次のようなことが挙げられます。
ストレスが増えることで自律神経やホルモンバランスが乱れてしまいます。
その結果、血行が悪くなり頭皮に栄養が行き渡りにくくなってしまうのです。
睡眠不足や栄養不足など、生活習慣が乱れると髪の成長が妨げられてしまいます。
髪の健康を守るには規則正しい生活を送ることが大切です。
頭皮の皮脂が過剰に分泌されると毛穴の詰まりや炎症によって毛が生えにくくなります。
抜け毛を防ぐためにも、頭皮を清潔に保つことが大切です。
間違った方法でシャンプーを行うと抜け毛のリスクを高めてしまいます。
頭皮が傷つかないように優しく洗い、毛穴が詰まらないよう十分にすすぎましょう。
髪の傷みと抜け毛の原因を比べた時に、普段のシャンプーによってトラブルを起こしやすいのが分かりますね。
では、髪のトラブルとは無縁の人は普段からどのような事に気を付けているのでしょうか?
髪が傷みにくい人の6つの特徴
日常生活で傷んでしまう髪の毛ですが、ここでは髪のトラブルと無縁の人が気を付けている6つのことを紹介します。
普段からできる予防策なのでぜひ実践して下さいね。
1、正しくシャンプーを行う
シャンプーは頭皮を洗浄するのが目的なので、しっかりと泡立てて指の腹で優しくマッサージするように行いましょう。
シャンプー前にブラッシングをすると髪表面の汚れが浮かび上がり、力を入れずに髪の汚れを落とすことができます。
また、すすぐ時は3分を目安にしっかり洗い流しましょう。
2、ドライヤー前にタオルドライする
ドライヤーをする前にタオルでできる限り水分を取っておきましょう。
ドライヤーをかける時は熱風が一か所に長時間あたらないように全体にまんべんなくあてるのがポイントです。
3、カラーリングはトリートメントを忘れずに
カラーリングは髪へのダメージが大きいのでトリートメントをするのがおすすめです。
また、できるだけカラーリングはサロンで行い、その場でダメージケアしてもらいましょう。
4、紫外線を受けた後はアフターケア
日中に多く紫外線を受けた日は、ヘアオイルなどでしっかりアフターケアしましょう。
特に紫外線が強い時期はヘアパックなどで十分なケアが大切です。
5、ストレスを溜めない
ストレスが溜まっている場合は、定期的に解消することが大切です。
原因を直接取り除けるのが理想ですが、難しい時は次の2つを心がけると良いです。
- 良質な睡眠をしっかりとる
- 入浴してリラックスする
睡眠は疲労した体と心を休めるのに最適な方法なので、疲れを感じた時は普段よりも早めに寝るようにしましょう。
入浴は心身のリラックスに効果的なうえ、睡眠の質を上げることにもつながります。
6、髪の成長に効果的な食事を摂る
髪の健康に必要な栄養分は普段の食事から摂ることができます。
髪の元になるタンパク質や、タンパク質を髪の毛に変える亜鉛を多く摂るようにしましょう。
具体的に、このような食材がおすすめです。
- 肉
- 魚
- 豆類
- 肉
- 魚
- ナッツ類
- 穀類
反対に、ジャンクフードや甘いもの、脂っこいものは髪に良くありませんので偏り過ぎないようにしましょう。
また、タバコは血流を悪くしてしまい、お酒はビタミンCを消費して髪に栄養が行き渡りにくくなるので控えた方が良いです。
ここでご紹介したことを実践するだけでも髪へのダメージを減らすことができますが、傷んでしまった髪をケアするためにはシャンプーの選び方も大切です。
毛髪ケアにおすすめのシャンプーの選び方
シャンプーの多くは洗浄成分でできているので、配合されている成分によってシャンプーの質が左右します。
ひどく傷んでしまった髪には洗いすぎない洗浄成分のシャンプーを選ぶのがポイントです。
アミノ酸系、ベタイン系の洗浄成分が配合されたシャンプーは刺激が少なく、洗浄力が穏やかなので適度な油分と水分を残しながら洗うことができます。
アミノ酸系とベタイン系の代表的な成分にはこのようなものがあります。
アミノ酸系 | ココイルグルタミン酸TEA・ラウロイルグルタミン酸Na・ココイルグリシンKなど |
ベタイン系 | ラウラミドプロピルベタイン・コカミドプロピルベタインなど |
傷んだ髪はうるおいが逃げやすい状態になっているので、髪の補修やコーティング作用のある成分が配合されているものもおすすめです。
補修成分 | 加水分解ケラチン・加水分解シルクなど |
コーティング成分 | シリコン・キトサンなど |
このように、偏にシャンプーといっても目的に合わせて成分が配合されているので自分の髪の状態を把握して選ぶようにして下さいね。
また、単に髪の補修やコーティングだけでなく、最近では美容成分そのものが配合されているものも存在します。
毛髪ケアには美容成分高配合のクリームシャンプーがおすすめ
クリームシャンプーというのは、洗浄・トリートメントが1つにまとまった泡立たないシャンプーです。
なめらかなテクスチャで頭皮マッサージしやすい他に、このようなメリットがあります。
メイククレンジングのように頭皮の毛穴に詰まった皮脂汚れを浮き上がらせて落としてくれます。
頭皮の乾燥やフケ、かゆみなどで悩んでいる人におすすめです。
植物オイルや植物エキスのような保湿成分が配合されているので髪の乾燥、うねり、広がりを抑えてくれる効果があります。
コンディショニング効果が高いのでトリートメントなどをしなくて良い商品がほとんどです。
その分、ヘアケアにかける時間を短縮することができるので忙しい女性にぴったりです。
髪にとって良いことが多いクリームシャンプーですが、その反面、次のようなデメリットもあります。
クリームシャンプーは泡立たないのでちゃんと汚れを落とせているのか不安になりますが、正しく使えていれば心配は必要ありません。
シャンプーのような爽快感が無いので、毎日のバスタイムでスッキリしたい人にはあまり向きません。
一般的なシャンプーであればコンビニやドラッグストアなどで、どこでも買えますが、クリームシャンプーは種類や販売会社が少ないのが現状です。
一般的なシャンプーとは違い、髪のトータルケアに向いているので日頃からしっかりケアしたい人は選択肢の1つに入れてみるのも良いですね。
まとめ
髪のトラブルについて取り上げてみましたが、髪が傷む主な原因がシャンプーやドライヤーだったとは。
普段から髪が傷まないようにケアや予防することが大切なんですね。
- 髪はキューティクル・コルテックス・メギュラの3層からできている。
- キューティクルが剥げることで内部のタンパク質や水分が漏れて傷んだ状態になる。
- 抜け毛は毛周期のサイクルが乱れるのが原因
- 髪が傷みにくい人はシャンプー・ドライヤー・トリートメントなど、正しく行っている。
- 毛髪ケアには低刺激のアミノ酸系・ベタイン系の成分がおすすめ。
- トータル的にケアするならクリームシャンプーも選択肢の1つ。
髪のトータルケアにおすすめのクリームシャンプーですが、泡立たなかったり使用感に慣れなくて止める人も多いようですね。
ところが、最近では「泡立つクリームシャンプー」なるものが注目を集めているようなので、気になる方はこちらもチェックして下さいね♪
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。